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SMAPとA.B.C-Zという名のテーマパークでドキドキしていたい…

コインロッカーベイビーズのこと

コインロッカーベイビーズ大阪大千秋楽が終了して、1週間以上が経った。

想像以上のコインロッカーロスに陥っているのはたぶんオタクのほうだと思う。

6月2日の初日から、これだけ感じ方が変わった舞台ってない。

 

 

 

 

去年の10月の深夜にWSで流れるであろう新聞記事が流れてきたときに、友達に「いや、これたぶんオタクの都合のいい妄想やから信じんほうがいい。寝よう。」ってラインして起きたら事実だったコインロッカーベイビーズ舞台化。

決まってから原作読んだけど内容がハードすぎて思考が追いつかず、「これをあの二人が…しかも舞台で…?」と不安と期待が入り混じった状態で早半年。

 

 

 

初日は友達と二人で気分悪くしながら赤坂に辿りつき、開演。

一幕終了後「すごいものを見た」魂抜かれて言葉も出ないまま全落していた東京千秋楽を買い足す。(ここでの判断が正しすぎた)

初日は正直、ハシの青い舌とキクのキスシーンまでは予想していたけどまさかのハシのキスシーン聞いてない!!!興奮!!!あんなエロいダンス見せられてどうしたらいいの!!!ぐらいの軽い気持ちだったよ。だってカーテンコールで2階に来た時も普通の橋本良亮やったし。なんかおいしい舞台だなソロコンかな?ぐらいにしか思ってなかった。

あと、初日は筋トレしまくってたのかムキムキだったから、青い舌の踊るシーンでシャツはだけさせた時の体格に去年のサマパラを重ねて私は泣きました…やはり健康的な体がいいよ…

 

 

 

 

でも、次1週間後に行ったときは初日とは全然違う舞台になっていて。そこに橋本良亮はいなくて、ただハシになってた。弱くて儚くて、それなのに欲望のためなら狂気に満ちてなんでもやれてしまうハシ。

青い舌のハシは切なくて妖麗で、口紅とストレートにおろした髪の毛が綺麗で、Dのことが大切で大好きな気持ちと売れたい気持ちが伝わってきて震えが止まらなくなった。ほんとにホモなんじゃないかって思うくらいうまいし。あとなんか肩をはだけさせて踊るからその色気にびっくりした…服って着てるほうがエロいんやな…

 

歌い方も最初は綺麗な声で歌を聞かせるいつもの橋本良亮やったけど、後半になるにつれてハシの言葉になって、ハシの叫びになっていた。うまく歌うんじゃなくて、感情をむきだしにしたアイドルじゃない人間としての歌い方。ほかのシーンでも、ずっと涙を流して叫び続けていたハシ。

2幕はずっと苦しいシーンしかなくて、舌を切るところも、面会のシーンも、二ヴァを刺してしまうところも、ハシは自分の欲に忠実に生きてる。でも自分が悪いことをしているつもりはこれっぽっちもないんだよな…誰も悪くないのにどんどん環境によって苦しめられてもがいて壊れていくハシ。誰からも必要とされてないと嘆くハシ。あれだけ受け入れてくれる二ヴァにも当り散らしちゃうハシ。

 

 

小さい時に親からの愛情を受けられなかった2人にとって、人の感情を読み取ったり人の気持ちを考える事は難しかったんだろうな。甘えることもできなくて、暴力で伝えることしか出来ないキクと、思春期になっても自己中心性が抜けないハシ。コインロッカーの中に閉じ込められている原因は2人の性格にあるようなきがする。

 

 

 

期間中はハシに乗り移られたみたいだった橋本くん。共通点ありすぎだもんね…ハワイとかオムライスとか。有名な歌手で、人にいろんなことを求められて…二ヴァが歌うシーンでハシと橋本良亮を重ね合わせていたのは、私だけじゃないと思う。戻ってこれるか心配だったけど、たまに更新してくれるはしすたでちゃんとハシのことを俯瞰で見れてたから、怖いけどどこかで安心してた。

 

 

 

楽曲も全部大好きだった!ワニの国の使者は毎回アネモネがかわいいのとキクがかっこいいので目が足りなかった!

アネモネ役の昆ちゃんも二ヴァ役のシルビアさんも歌上手くて、カンパニーにも恵まれた舞台やったな…

殺してあげるは毎回涙が止まらんかった。

あとはおしゃれせなあかん…もっとキクのキスシーンも見たかったけど泥酔ハシばかり見ていました…でも横目で見たキクはたいそうかっこよかった。ほぼほぼ木村拓哉

わたし、正直にいうとコインロッカー行くまで生のふみとくんのことちゃんと見たことなかったんです。(ひどい)いつも5人の舞台やと自担ばっかり追っかけちゃうから。

今回改めて河合郁人をしっかり見て、顔が綺麗でびっくりした。パーツがおっきいの。あんな綺麗なお顔の子に「死ね!」と言われ、いつもはかっこつけることをしない彼の120%の二枚目姿が見れ、濃厚なキスシーンまで拝めてしまったコインロッカーベイビーズすごい…

 

 

 

大阪最終日のカーテンコールで河合くんの涙を見たときに、心底かわいい子なんだなあと思ったと同時に感謝の気持ちがこみあげてきてこっちまで泣いてしまった。

その日は壁の時点でキクの目がキラキラしてて鼻すすってたから泣いてるのかな…?って思ってたけど、その最終日の壁がとてもよくて。普段は強くて暴力的なキクが初めて最終日に見せた涙は、ハシを思う気持ちにあふれていて素晴らしかった。

名作の舞台化、プレッシャーだらけでつらかったんだろうな…ましてや演技はあんまり得意じゃないって自分でも思ってる河合くん、大変だったんだろうな…でも、すごいかっこよかった。

ハシが最後までハシらしくいられたのはぶれないキクのおかげだから…

最終日のカーテンコールはハシじゃなくてかわいい橋本良亮が見れたのも、二重で涙でした。

 

 

 

 

さいえん、できたらいいねって思うけど、今この時のハシとキクは今しかないから、次のものはまた違うものになる。だから、しっかり胸に刻んでおこうと思う。

 

コインロッカーベイビーズ、2人にとって大きなステップになったね。これからのいろんなお仕事に間違いなくつながると思う。頑張って欲しい。

 

 

 

聞こえるか、僕の、新しい歌だ。